小出裕章「未来の世代は、私たちに聞くと思いますよ。あの時お前は何をしていたと」:ざまあみやがれい!
<音源>
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここから)
中西哲生「今週の追跡は、トップオピニオン2011、心を整える力、東日本大震災以降、大きく変わりつつある価値観の中私たちは何を頼りにすればいいのか。この不確かな時代を生き抜くための知識、折れない自分を作るためのヒントを探っています。」
アナ「今週お送りしてるのは、今年ベストセラーになった『原発のウソ』の著者、京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんのロングインタビューです。小出さんは40年以上も前から研究者というタトバで反原発を訴え続けていますが、その信念の根本には何があるのでしょうか」
※音楽
小出「皆さんわかっていただけると思うけれども。原子力 発電所って都会にないのですよ。
今事故を起こしている福島第一原子力発電所は、東京電力の原子力発電所。でも、東京電力は東京湾に火力発電所を山ほど持っています。飛行機にのる方がいるなら、飛行機が羽田に着くとき、あるいは飛び立った時でもいいですけれども、下を見て頂いたら火力発電所が林立しています、東京湾には。
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しかし、その東京電力は原子力発電所だけは、自分が電気を供給する範囲に建てることができなかった、のです。今事故を起こしている福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所、さらに、もう1つ原子力発電所をもっていて、それは世界最大の原子力発電所ですけれども、それは柏崎刈羽原子力発電所というところです。それは新潟県に、あります。
そしてつい最近まで東京電力は、また新たに原子力発電所を建てようとしていましたが、それは東通村という村。東京の方は知らないだろうと思うけれども、青森県下北半島の最北端、にあるという、そういう本当にちいちゃな過疎の村、です。え、そこに原子力発電所を築いて、東北地方を縦 断する長い送電線を敷いて、東京に電気を送ろうとしてきた、のですね。
なぜそんなことをするんですか。
ようするに原子力発電所というのは危険すぎて、都会ではその危険を負えないと、だから過疎地に原子力発電所を建てて、電気だけは都会でもらうという、それを続けてきたのですね。
骨resorbtionは何ですか
もし、原子力を推進してる人たちが、原子力発電所だけは絶対に安全だというなら、東京湾に建てればよかったのです。そうではないわけで、要するに事実として、原子力を進めている人達自身が、原子力が危険だということを承知の上で、危険だけを過疎地に押し付けながらきたという、それが事実、なんですね。
それを知ってしまったら私は反対するしかないということになりました。えー。42年前になりますかね、もうすぐ。」
中西「42年前は反原発は圧倒的に少数派だったといいます。余りにも長い戦い。折れそうになったこと、挫けそうになったことはなかったんでしょうか」
小出「えー……そうですね……。私が原子力を辞めさせた� ��と思ったときには、日本にまだ3基しか原子力発電所、なかったんですよね……。
うん……それから……、1つの原子力の発電所も建てさせたくないと、思いましたけれども。私が戦ってる相手はいかんせん巨大すぎる、のですね。
日本の国、その周りに電力会社という巨大な企業が加わって、そして原子力産業、その周りに土建屋さんがくわわって(苦笑)、そこで働いている労働者、まあ労働組合という人たちがまた原子力の旗を振って、え……さらにはマスコミがその一緒になって旗を振るという、そういうことでしたから。
なぜ女の子は、ピリオドを取得するには
私なんかがいくら抵抗したとしても、次々と敗北していって。今54基ある。ですから……、ずうっと負け、負けて……くるという…ことですから。自分の力の余りにも、小ささ、というか、そのことが……情けなくて嫌になると、いうようなことは何度も何度もありましたね。
でもそんなことしょうがないわけですから。自分のできることをやろうと思った、だけです。
だって……誰でもそうですけれども、自分の命って1回しか生きられない。時間を逆戻りできない、だし、あっちの道も行ってみたい、こっちの道も行ってみたいと思っても、できないのであって。1回の命を生きるしかないとすれば、自分がやりたいことをやる、のが一� ��だと思いますので。その意味では迷ったことは1度もないですね。
まあだから苦しい現実ですね、私を支えているのは。余りにも私からみるとひどすぎると思うけれども。まあそれがある限りは自分のやることもあるし、やりたいと思う、それだけです。
多分、時がたって、未来の世代は、私たちに聞くと思いますよ。あの時、お前は何をしていたと。聞くと思いますけれども。まあ私はたしかに力がなさすぎて負け続けたし、今も、国や電力会社の主張、宣伝ばっかりが、みなさんに届いているわけで。私の声なんか、まあほとんど、無力だけれども。それでも私は、自分のできることはやったと言いたいんですね、その時の。
今自分がどう生きているかということが、問われてしまうわけだから、答えるしかないと。」
中西「自分のできることはやったと言いたい。今、自分がどう生きるか、問われていると小出さん、おっしゃっています。僕も、自分は、出来ることをやりたいです。」
=====(文字おこし、ここまで)< /p>
小出 裕章
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